フェデリコ・カルパッチョの極上の憂鬱 [PW] [book]
この実に酒脱で、小気味よくて、かつスノッブなエッセイを書く、
フェデリコ・カルパッチョなる人物が実在するかをずっと悩んでおりました。
この日本人を外から見る視点と、ラテン的発想・気質は、
やはり、文中にもあるように生粋のトスカーナ人であるとも思う一方で、
訳者の木暮修さんが、彼のイタリア語で書かれたエッセイを翻訳していることに
なっているわけですが、日本語の韻を踏みまくった訳文に対して、これって
外国語では書きようはないよなと思ったり、
いやいや、この訳者との遣り取りの細やか過ぎる設定は、
とても一人二役は難しいぞとも思ったり。
謎は深まりながらも、まあ、楽しく拝見していた訳です。
フェデリコ・カルパッチョ氏は、この本と、「- の優雅な倦怠」、「- の旅は微笑む」
の3作を残して、すっかり表舞台から消えてしまっています。
木暮さんがお亡くなりになった今、いずれにしても真偽の程は確かめようは
ありませんが、いずれにしても、イタリアンワインなりビールなりを片手に
ひとりニヤニヤした時間を過ごすには、素敵な本を残してくれたと思います。
➣ My Favorite Things
2012-09-16 12:00
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こんばんは。
先日はブログにお越しくださり、ありがとうございました。
たしかにフェデリコのシリーズは、著者と訳者とが織りなす
軽妙な展開に翻訳を超越したものを感じます。
「極上の憂鬱」もいいですよね 。
私は、精神的にマイナスモードの時など、フェデリコの本を
手にとって、心に笑いを取り戻したりしています。
(あまり人に勧められる処方ではありませんが.....)
素敵な雰囲気のブログ、またお邪魔します ♪
by hopper-k (2012-09-19 00:46)
コメントありがとうございます!仰る通り、フェデリコシリーズに一貫して流れる、人生を楽しもうという姿勢は、マイナスモードの気分でも、ポジティブにさせてくれる力がありますよね。これからもどうぞよろしくお願いします。
by sol (2012-09-21 18:14)