Trinidad - Reyes [PW] [60min. escape]
2000年に、Havana にあるCohiba (Trinidadも)の工場に行ったことがあるのですが、
古い木造の学校のような建物の中では、教室のような部屋で、
これも学校にあるような木製の机に座りながら、
労働者たちは、楽しそうに話をしながら、シガーを巻いていました。
そこには、貴重な外貨獲得手段としての戦略物資を作っているんだ、
といった緊張感は、(もちろん)欠片もなく、
シガーを巻きながら、シガーを吸うのは自由なこともあって
皆、巻けるだけ太く巻いたシガーを咥えながら、
のんびり仕事をしているのです。
ただ、出口の傍にあるショップだけは、
若干の高級感を醸す設えになっており、
25本入りの木箱が、彼らの年収の2年分くらいもする値段で
米ドル建てで売られています。
それでも日本の1/3程度の値段ではあるのですが。
彼らCohiba の労働者たちは、自分の月収より高いシガーを咥えながら、
来る日も来る日も、手をタンニンで真っ黒にしてシガーを巻いているということなのです。
➣ My Favorite Things