熱風大陸 - ダーウィンの海をめざして [PW] [book]
この本の中でも、アラン・ムーアヘッドの「恐るべき空白」が紹介されていますが、
僅か150年程前には、人跡未踏の空白の地であったオーストラリア内陸部。
数次に亘って派遣された探検隊が、壊滅的な人的犠牲を出した程の過酷な地でした。
それが、今や、エアコン完備のコテージで、ビールを飲みながら、
ムーアヘッドの時代は、遥か昔の遠い日の出来事として、
のんびりと、その2冊のページを繰って過ごすことができます。
外のプールサイドでそれを、とも考えましたが、
日差しが余りに強すぎるのと、ハエがまとわりついて読書にならないので(笑)
恐るべき空白 (ハヤカワ・ノンフィクション・マスターピース)
- 作者: アラン ムーアヘッド
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/04/21
- メディア: 単行本
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ミス・サハラを探して [PW] [book]
チュニジアは、日本の面積の半分にも満たない小さな国です。
その中に、地中海に面したリゾートあり、ローマ遺跡があり、イスラムの旧市街あり、
広大な塩湖があり、そしてサハラ砂漠ありと、非常に見どころの多い国です。
車で1週間も廻れば、この国の奥の深さ、そして美しさを堪能できると思います。
私にとってもまた改めて訪れたい国の一つです。
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501 [PW] [book]
「501 Essential Backgammon Problems 」
バックギャモンにおける次の一手についての問題集です。
ゲームの序盤、中盤、終盤の各局面での重要な手筋を問題形式で解説しています。
まず、想定される手筋を幾つか考えて、その中から最も確率的に勝利に近いと
思われるものを答えているのですが、
私程度の初心者ですと、手筋の想定自体はできても、
確率的な想定についての感覚が、実際と合わないことが結構あります。
特に、私は大負けに繋がるような手筋を避けたり、勝率を低く見積もってしまう
傾向があるようです。
やっぱり、性格ってどうしても出てしまうのですね。。。
501 Essential Backgammon Problems: 2nd Edition
- 作者: Bill Robertie
- 出版社/メーカー: Cardoza
- 発売日: 2004/09/14
- メディア: ペーパーバック
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もし僕らのことばがウィスキーであったなら [PW] [book]
村上春樹。
アイラモルトはかなり前から好きで飲んでいたのですが、
実際に、アイラに行ってみたいと思うようになったきっかけはこの本です。
欧州と言えば、陽光降り注ぐ夏のラテンにしか興味がなかった私にとって、
スコットランド、特に秋冬のそれは、訪問の対象とはなり得ませんでした。
もちろん、アイラモルトの故郷を訪れるという形で、旅にテーマを
持たせることの意義といったこともそうなのですが、それに加えて、
私がこれまでしてきたように、ベストの魅力を持つ土地の、ベストの瞬間を
切り取ろうとするのではなくて、その土地、その土地のパーソナリティ全部を
個性としてそのまま包括的に愛するような旅もいいなと思ったのです。
もし僕らのことばがウィスキーであったなら
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ヨーロッパ退屈日記 [PW] [book]
伊丹十三。
1997年にこの方が亡くなったとき、現場からほんのすぐ近くに住んでいました。
彼の事務所の隣にあったバーや、その向かいの飯倉キャンティで、
よくお見掛けしたものです。
このエッセイは、彼が20代の頃に書かれたものですが、
お見かけする伊丹氏は、いつも自然体でリラックスされているようでしたが、
60代になっても、このエッセイのシャープさを残した雰囲気を纏った方でした。
ヨーロッパ退屈日記
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フェデリコ・カルパッチョの極上の憂鬱 [PW] [book]
この実に酒脱で、小気味よくて、かつスノッブなエッセイを書く、
フェデリコ・カルパッチョなる人物が実在するかをずっと悩んでおりました。
この日本人を外から見る視点と、ラテン的発想・気質は、
やはり、文中にもあるように生粋のトスカーナ人であるとも思う一方で、
訳者の木暮修さんが、彼のイタリア語で書かれたエッセイを翻訳していることに
なっているわけですが、日本語の韻を踏みまくった訳文に対して、これって
外国語では書きようはないよなと思ったり、
いやいや、この訳者との遣り取りの細やか過ぎる設定は、
とても一人二役は難しいぞとも思ったり。
謎は深まりながらも、まあ、楽しく拝見していた訳です。
フェデリコ・カルパッチョ氏は、この本と、「- の優雅な倦怠」、「- の旅は微笑む」
の3作を残して、すっかり表舞台から消えてしまっています。
木暮さんがお亡くなりになった今、いずれにしても真偽の程は確かめようは
ありませんが、いずれにしても、イタリアンワインなりビールなりを片手に
ひとりニヤニヤした時間を過ごすには、素敵な本を残してくれたと思います。
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輝ける闇 [PW] [book]
著者がヴェトナム戦争時に従軍記者として経験したことをベースに
書かれた私小説。
ヴェトナムの濃密な熱、湿気、匂いまで感じられるような空気感の中で、
主人公を含めた「人間」のありのままの姿が描かれています。
この3月に、ホーチミンを訪れました。
3度目の今回は、仕事での訪問だったのですが、
夜、宿泊していたホテルから抜け出し、Majestic Hotel の上のテラスバーで、
この本を読み返していました。
実は、過去3度とも同じことをやっているのですが、
とろっと重量感があるサイゴン川の流れを見ながら、
夜でも、まだまだ纏わりつくような湿気の中で、
開高健がここで同じように酒を飲んでいた、この40年の間に、
表面的に、大きく変化しているように見えるこの国の、
何が変わって、何が変わらなかったのか、
あれこれと考えてみるのも楽しいものです。
特に、今回はこの国のインフラの視察が目的で、
かなりディープな市井の生活も垣間見ることができたので、
その思いもひとしおでした。
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遠い太鼓 [PW] [book]
こちら、著者が80年代後半に南欧に住んでいたころのエッセイです。
その意味では、紀行文というよりむしろ滞在記に近く、
その分、日々の生活感がより強く感じられます。
本作は、500ページを超える分量がありますが、こちらにも書いたように、
通しで完読すればもちろんのこと、それぞれのパートを流すだけでも、
その土地土地の空気感に包まれることができます。
また、著者は、「ノルウェイの森」や「ダンス・ダンス・ダンス」をこの滞在中に書いています。
なぜ、これらの作品を日本ではなく、この地で書かなくてはならなかったのか、についても、
本作の中でも示唆があるのですが、結果として、これら作品と当時の日本の空気感の間の
乖離が、本作を通じて、ある意味、必然であることがわかるのも興味深いところです。
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Espresso と The Godfather [PW] [book]
Espresso マシーンは、Nespresso を使っています。
これがなかなかイイのです。
伊豆ではPod 式のを使っているのですが、
こちらは、マシーンが悪いのか、私のやり方が悪いのか、
濃く出たリ、薄く出たりと、よく出来上がりにムラが出てしまいます。
その点、Nespresso は、毎回確実にクレマがしっかりと
乗った Espresso が出来上がります。
最初は、カプセルが16種と限定的なところ、
そして、ハードから、毎回のカプセルまで、ガッチリとNestle に抱え込まれることに、
精神的に若干の抵抗(笑)があったのですが、
カプセルは、時に期間限定なものも出ることもあって、
今ではこのクオリティならいいかな、と思っています。
Nespresso
http://www.nespresso.com/#/jp/jp
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